|
.
|
|
|
実は修理を依頼して、知らないうちに愛車が、修復歴=事故歴 のある車になっていた!
なんて事が考えられるのです。 あなたの車は大丈夫ですか?
ディーラーも修理工場も、先に言ってくれない可能性がありますので、注意が必要です。
当社では、修復歴=事故歴 のある車になる、ならないなど修理に入る前に
必ずご説明するようにしています。
当社は、中古車の仕入れ・販売を、全国のオークションから、
30年以上に渡って、営業販売もしている会社です。
中古車のオークションと言うのは、事故歴・修復歴という査定が顕著に
取り上げられていて、大きく線引きされるキーワードになります。
では一体、どのような、車が修復歴、事故歴にされてしまうのか?
他の鈑金塗装会社・ディーラーよりも、当社では、経験の数が違います。
パット見の外装は綺麗に直っているのに、修理方法で・・・・
「損してしまった!」 と、ならないように。しっかりと修復歴、
事故歴を勉強していって下さい。
|
|
|
|
|
この修復歴車の基準は1997年に
・自動車公正取引協議会
・日本自動車査定協会
・日本中古自動車販売協会連合会
・自動車販売協会連合会 が中心になって定められました。
修復歴車は事故歴の有無に関わらず、骨格(フレーム)部の交換・修復(修正・補修)した車両の
ことを指します。
|
①フレーム (サイドメンバー)
②フロントクロスメンバー
③フロントインサイドパネル
④ピラー
⑤ダッシュパネル
|
|
⑥ルーフパネル
⑦ルームフロアパネル
⑧トランクフロアパネル
⑨ラジエータコアサポート |
①〜⑧の骨格・フレーム部に損傷があるものや、修理した跡があるものは修復歴になります。
(ボルト部分は骨格に含まれません)
②と⑨は交換されていて、隣接するフレーム部に「凹み・曲がり」や修理の跡があるものが
修復歴となります。
また、一部の車種は②と⑨の交換は、修復歴にならない作りの車種もあります。
注意点です!
基本的に、ボディから外側の、ネジで交換できる部分は、修理・交換しても修復歴車には該当しません。
上の図での箇所以外の、全ての部品を修復・交換しても修復歴にはならないということです。
また、上記の箇所を修復しなければいけない状態なのに、修復されていない車はNGです。
修復歴車に該当しない例
骨格部がらボルトで外れるものは交換しても修復歴にはなりません。
|
|
|
|
|
|
今回ご紹介するのは、フランス車、ルノー カングーとなります。
左リヤドア、左リヤフェンダーに損傷があり、傷や凹みで、リヤフェンダーが大きく凹んでいます。
リヤドアの方は板金でまったく問題なく、修理可能ですが、リヤフェンダーは、プレスラインが潰れ、
板金で修理できるか、どうかが微妙な感じと思われがちです。
交換にすると事故車扱いになってしまいますので、なんとかここは、鈑金で作業をしていきたい所です。
|
|
修復歴のある車になる前に!
ドア部分は、ネジを外して交換できる所なので、大丈夫なのですが、問題は、このリアフェンダー。
先で説明した通り、リアフェンダーはボディの一部となるので、この部分を下手に触ると、事故車、修復歴車と
いう定義に引っかってきます。
ディーラーであれば、リヤフェンダーは間違いなく切り取って交換されるので、修復歴のある車になってしまう所です。
というか、既にこのお客様はディーラーで見積りを取って来られておりましたが、切開交換の見積りを突きつけられて
おりました。
もちろん、お車の価値が下がってしまうことから、当社では鈑金でのご修理をご提案させて頂きました。
修復歴のある車になってしまうと、車の価値が下がり、売る時の査定価格が下がってしまいます。
当社からすれば、これだけの損傷で車の価値が下がってしまうのは悲しい事ですので、なんとか鈑金での
作業を検討し、ご提案させて頂き、作業をお受けいたしました。
|
|
|
|
|
|
リヤドアの鈑金修理
リヤドアの鈑金修理はそんなに大きな損傷ではありませんでしたので、そんなに時間のかかるような大変は
修理ではなかったです。
しかし、小さい凹みでも気を抜いてしまうと、大きく凹みが広がってしまう事がありますので、気が抜けません。
|
|
リヤフェンダーの鈑金修理
リヤフェンダーは、かなり中の方まで凹んでいましたので、じっくりと時間をかけて板金いたしました。
急激に引っ張り出すと最終的な形に影響がでますので、しっかりと作業いたしました。先ほどもお伝えした通りに
リヤフェンダーを交換にすると事故車扱いになってしまいますので、なんとか鈑金修理で元どおりになって良かったです。
修復歴にならないコツ
ディーラーにお願いする場合には、
「修復歴になってしまいますよ!」なんてアドバイスはないと思いますので、
ご自身で「これって修復歴になってしまうの?」と修理依頼の前にお聞きになるのが良いです。
|
|
付属品の脱着
リヤドアとリヤフェンダーを鈑金塗装をする為に邪魔になってしまうと思われる部品は、脱着して作業していきます。
例えば、アウターハンドル(ドアを開ける取っ手)を脱着せずに塗装すると、そこの際が汚くなってしまう事が可能性としてありますので、
その可能性を少しでも小さくするように脱着した方が良い部品、簡単に脱着できる部品は脱着して作業に入っていきます。
|
|
|
|
|
板金修理の後にはパテをつけて削って、厚みのある塗膜分をパテで作り出していきます。
最終的な完璧な形を作りだして行くのですが、このパテにも段階があります。
大きく分けて3段階に分かれます。鈑金パテが一番粗いパテで、 仕上げサフェーサーが、一番細かいパテと
なります。
用途、その時のあ客様の予算によってパテも、使い訳が必要となってきます。
|
|
|
|
|
特に輸入車の塗装は、データが非常に乏しく、自分たちの経験と勘で、作り出さなければならない事が多く、
熟練の塗装職人でないと、色を作り出す事ができません。
この作業が実に、難しい!!!
他店で、輸入車の板金塗装を断わられる大きな理由の一つなのです。
色と言うのは、メーカーに注文して、作られてくるものではありません。 写真のように自分達の手で1台1台、
作り出されるのです。
これは、ディーラーの工場でも、全く同じ作業をしています。 ディーラーだからと言って、メーカーからの
色は用意されている訳じゃないいんですよ。
まさに、職人技!! 経験と実績がモノを言う作業になってくるんですよね。
今回、塗装シーンの写真を撮り忘れてしまったので、違う車の塗装風景を代用させて頂きました。
|
|
|
|
|
|
見て下さい。 左リアフェンダー、左スライドドアが新車並に綺麗に仕上がりました。
色もさる事ながら、プレスラインも見て下さい。 しっかりと出ているでしょ?
このプレスラインも、きちんと出せるかどうかも腕も見せ所です。
しばしば、ディーラーの鈑金で、あまりラインが綺麗に出ておらず、当社にやり直し依頼の電話が入る事がありますね。
そう言った所も、注意深く見てくださいね。
このような作業をさせていただくと、丸山自動車が存在している意味があるのだと感じる事ができます。
お客様の笑顔が見れるような作業を心がけて、日々精進しないといけないのだなとまた改めて感じる事ができました。
|
どうしても、叩き出しで復元するのが、困難な損傷もあります。
それがこちらの、車です。
こちらのようにクォータパネルを切り取ってしまいます。
できない叩き出し鈑金は当社でも、どうしてもあります。
切り取る基準としては、
・頑張って叩き出しても、修復歴、事故歴になってしまうもの。
・叩き出して鈑金しても、どうしても綺麗に復元できないもの。
・コストが、鈑金をするよりも、切り取り交換していた方が、断然安くなるもの。
色々なバランスを考え、オーナーさんと、相談しながら、作業はしております。
乗り潰すオーナーさんなら、コスト重視を考え、切り取り交換を望まれる方もおられる
でしょう。 ただし、車の種類なども限られますが。
ディーラーでは、叩き出して鈑金するよりも、切り取って交換する方が、
部品代を見積りに上乗せできるので、売り上げが上がる構造になっています。
採算重視で、すぐに切り取ってしまうんですね。
当然、 のちのちの、ユーザー様が、下取りとして転売する時の事など、一切、考えてはいません。
当社では、このように、切り取って交換して溶接する場合は、充分にお客様に説明をしてから
作業に入らさせて頂きます。
|
|
|
|
次に、ご紹介するのは、国産車のアクアになります。
あきらかに、追突して、全体的に変形しているので、修復歴になるでしょう!って思われるかもしれません。
でも、そこまでは、押されていないので、当社の技術で何とかならないものか。
追突事故を起こしたので、ボンネット、フロントバンパー、左ヘッドライトは完全に使い物になりません。
左フロントフェンダーは、全体的に おかしいですが、何とか使えそうです。
この様子では、間違いなくフレームは損傷しています。
フレームを交換にすると事故車扱いになってしまいますので、なんとかここは、鈑金で作業をしていきたい所です。
|
|
|
|
|
|
こちらは、車種こそ違いますが、フロント周りの板金の一部になります。
少しずつ少しずつ、調整していきます。
細いフレームなどは、 それこそ、少しでも奇麗に直すために、
道具を使わずに、手で引き出したり、体重を乗せて鈑金もします。笑
|
フロントバンパー
ボンネット
左ヘッドは、交換。
この3パーツに関しては、今回、ネジで取り外しができますので、リサイクルパーツと交換という形になります。
ですので、そのパーツを取り外し、フロントのフレームがむき出しの状態にした所になります。
みなさん、あまりこんな状態をお目にかかれないんじゃないでしょうか?
このお車は、トヨタアクアになりますが、 コンパクトカーサイズのフロント部分のフレームになると、このような感じで
作られています。
パット見、どこのフレームが損傷しているのか、分かりにくいですが、押されて変形しておりました。
左フェンダーは、鈑金で修理となりました。
|
|
|
|
大きく、フレームと言っても、様々なパーツで溶接され構成されています。
ここでは、フロント事故で主に損傷するであろうパーツを
ご紹介したいと思います。
|
|
|
ここはラジエーターサポート アッパー。
まず、ネジで交換できるフレームになりますので、うまい具合に、ここだけの損傷なら、
奇麗に塗装して交換すれば、修復歴にならないでしょうね。
ボンネットを支えてロックする所が中心にあり、フロントバンパーのアッパー部分を
支えています。
|
|
ここは、左のラジエターサポート。
主に、ヘッドライトを支えています。
ぶつかると、すぐに簡単に曲がってしまいますね。
ここは溶接されています。
|
|
ここは、左フロントフェンダ エプロン エクステンション。
主にフェンダーの下側を支えています。
こんな小さなパーツですが、溶接されていますので、ここを軽く損傷するだけで、
修理の状態が悪いと、すぐに修復歴になります。
|
|
ここは、左フェンダーエプロン。
分かりにくいですが、主に、フロントの足回りを支えるフレームになります。
|
|
ここは左ラジエ―タサポート トゥークロスメンバー
最近の車では、ここの箇所もネジで交換できるフレームも出てきました。
でも、このアクアは溶接されています。
ラジエータや、コンデンサと言った、機関を支える場所でもありますね。
|
|
ここは 左フロントサイドメンバー。
ここは、フロントのメインのフレームになります。左右2本ありまして、
まさに車の中心を通っているフレームになります。
このフレームを中心にエンジンが乗っていたり、足回りが付いているんです。
事故衝撃が強いと、ここのフレームが、がっつり曲がってしまいます。
|
|
|
|
|
|
|
こちらが完成したエンジンルーム内。
今回、このアクアは、フレームを切ったり、交換したり、溶接したりはしていません。
確かに、 軽めの事故と言えばそれまでですが、 これ以上酷かったりすると、
どうしても修復歴は避けられないモノとなってきます。
|
|
塗装の風合いも、フレーム用に、艶や色を合わせて塗装しました。
転売の時に、いかに次の購入者の査定の評価を良くするのか?
そこに全てを掛けています。
|
|
|
|
|
|
フェンダーのネジの位置も、鈑金前と変わらないように同じ位置で取り付け、
ネジの頭も、綺麗に塗装しました。
塗装に関しても、外装と、フレームでは、微妙に違ってきています。
当社では、フレームの塗装に関しても、同じような風合いで塗装し、
純正塗装と変わらない感じで仕上げています。
ツヤ、色味等でも随分、違うものです。
いかに、純正のような風合いに戻せるのか!!!
それが腕の見せ所です。
|
|
|
|
|
|
|
なんだか大変な作業だと少しお判り頂けるのではないでしょうか?
簡単に言えば、切った貼ったをすると基本的には全て修復歴ありと
認定されてしまいます。
なんとか修復歴にならないように作業を考えるのが、
私たち丸山自動車の思いです。
なんでもお気軽にご相談頂けると嬉しく思います。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|